110119_STOCK
/ 110211_STOCK ファームウェアマニュアル
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このマニュアルは、第三世代ファームウェア「110119」及び「110211」へのアップデートに伴う追加機能に関する利用方法を説明しています。
ファームウェアのアップデート時には、本内容を良く読みご理解の上、製品を御使用下さい。 ■ 100518_STOCKファームウェアと110119_STOCK / 110211_STOCKファームウェアとの大きな違い 100518_STOCKファームウェアのタイミング(進角)設定が最大29°であることに対して、110119_STOCKファームウェアでは最大60°、110211_STOCKファームウェアでは最大64°のタイミング設定が可能になっています。 その他、「100518」から以下のような改良点が加えられています。 1. さらに強力かつ迅速な加速性能。 2. ブーストタイミングとターボタイミングは、より細かな1段階1度の調整が可能となり、スムーズな動作を実現。 3. ターボタイミングとブーストタイミングは合成して使用できるため、好みに合わせた加速スタイルを実現可能。 ※最大タイミングは110211_STOCKが64°まで、110119_STOCKは60°までとなっています。 4. ターボタイミングの増加率(スロープ・レート)が調整可能。 5 .“ブーストスタート”と“ブーストタイミング”のための多くのオプションを用意。 6. 最大ブレーキの設定が従来の4つから8つに変更。 |
<<注意事項>>
■ 110119_STOCK / 110211_STOCKファームウェアがESCにロードされると、ESC本体及びプログラムカードではセッティングが行えなくなるため、ESCのセッティングを行うためにはLCDプログラムボックスが必要となります。 ■ LCDプログラムボックスを使用して110119_STOCK / 110211_STOCKファームウェアをロードしたESCのセッティングを行うためには、LCDプログラムボックスのバージョンを“V1.7_110119”以降の最新にアップグレードする必要があります。 ※LCDプログラムボックスのアップグレード時、まれに途中で中断される場合があります。その場合は再度アップデートを実行することで正常に完了します。 LCDプログラムボックスのファームウェアをアップデートする方法は? こちらをご確認ください:http://www.powers-international.com/international/hobbywing/usb-p.htm |
ターボ機能関連プログラム項目の説明 #9.ブーストタイミング:ブーストさせるタイミングの最大値を設定します。 ※ これはESCにおけるタイミング設定の最大値であるため、実際のタイミングはモーター回転数により常時大きく変動していることに注意して下さい。(V3.0 110119_MODの場合は、0〜16まで)
#10.ターボ・スロープ・レート(角度/0.1s):ターボタイミングの増加率を設定します。設定値が高いほど、ターボタイミングが早く増加するため強力な加速が得られますが、同時にモーター温度は上昇します。
#12.ターボタイミング:フルスロットル時に有効となるブーストタイミングへの追加タイミングを設定します。長いストレートのあるサーキットに効果的です。 (V3.0 110119_MODの場合は、0〜20まで)
例1: ブーストタイミングを64°に設定、ターボタイミングを10°に設定 64°のタイミング設定はフルスロットルにする前から有効ですが、フルスロットル後の追加タイミング(ターボタイミング)は効果がありません。 例2: ブーストタイミングを54°に設定、ターボタイミングを10°に設定 フルスロットル前には54°までのタイミングが有効となり、フルスロット後に追加で10°のタイミングが有効になります。
#13.ブーストスタート回転数:モーターの回転数がブーストスタート回転数に到達すると、ESCはタイミングを増加させ始めます。ブーストスタート回転数を小さく設定した場合、早い段階でタイミングの増加が始まります。 (V3.0 110119_MODの場合は、使用せず)
#14.ターボディレイ:フルスロットル時間がターボディレイの設定値に達するまで、ターボタイミング機能は有効になりません。
#15.ブーストタイミングアクセラレーション:ブーストタイミング1度あたり回転数の増加を設定します。 数値が低ければ低いほどモーターのパワーは大きくなりますが、モーター温度は高くなります。 (V3.0 110119_MODの場合は、使用せず)
この設定は誤解されがちなので注意して下さい。モーターの回転数に応じたブーストタイミングの可変設定において、ブーストタイミングアクセラレーションの設定値が回転数毎のタイミングの増加率として反映されます。 一般的にタイミングが大きくなるごとに、モーターはよりパワフルになると共に発熱も増大するため、タイミングを大きくしすぎた場合、低速走行中であってもモーターが過熱したり発煙したりすることがあります。 この問題を解決するためには、ブーストスタートの設定を活用し、低速時は少ないタイミングで走行し、ブーストスタート回転数到達後、回転数に応じてタイミングが増加を始める可変タイミングの設定が有効です。
注:“ブーストタイミング”の設定値が60°より低い場合、たとえば、20°に設定すると、タイミングは例1の中でモーター速度が8000RPMを超えた場合でも20°のままとなります。 1.高いトップスピードを得る設定方法 A.タイミングを増加させる B.ギヤ比を減少させる C.加速度を増加させる 加速に必要な十分な長さのストレートが無いコースでは、トップスピードにならないうちに直線が終わってしまい、トップスピードが低いと感じることがありますが、本当の理由は加速の弱さにあるため、加速度を増加する必要があります。 2.スタート時の加速力を向上させる設定方法 A.タイミングを増加させる B.ブーストスタート回転数を減少させるか、ブーストタイミングアクセラレーションを減少させる。 C.ギヤ比を増加させる D.ターボディレイを減少させる E.ターボ・スロープ・レートを増加させる F.スタートパンチを増加させる(ESCのプログラム項目#4です。ESCの取扱説明書をご確認ください) 3.モーターの温度を下げる長時間走行向けの設定方法 A.タイミングを減少させる B.ブーストスタート回転数を増加させるか、ブーストタイミング加速を増加させる C.ターボディレイを増加させる D.ターボ・スロープ・レートを減少させる ■推奨設定一覧表(2セルリポ、モーターエンドベルの物理タイミングは0°から5°です)
最適なギヤ比はサーキットにより異なります。一般的には、長いストレートがある大型のサーキットではより高いトップスピードを得るための設定を行い、テクニカルなサーキットではパンチ力(加速)を重視して設定を行います。 |